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専門学校に通ってた頃、

お金も無く、その辺りをプラプラしてると(当時は大阪の福島区に住んでた)

 

見知らぬおば様に声をかけられた。

「お兄さん音楽やってる人?」

 

僕が

そうです。と答えると

 

「いや〜カッコええねぇ!うちの娘も音楽やらせようと思っててねぇ。」

 

『そうですかぁ、楽しいですよ。音楽』

 

 

みたいな適当な会話になり、おば様が

 

「それやったらウチの娘に教えたってよぉ、授業料もちろん払うから!」

 

と、言い出した。

 

僕からすればいい話ですけど

 

『いや、でも僕の実力とか全然知ってもらってないし、どこのなんて言う奴かもわからん人間に急にそんな、ねぇ?』

 

みたいな事を言うと

「そんなん関係ないよ〜。お願いしたいわ!」

 

と、物凄くウェルカムな感じだったので

まぁそこまで言うなら良いかぁ、と思い

 

せめて娘さんの意思確認だけでもちゃんとして欲しいとお願いすると

すぐさま自宅に電話をかけ始めた。

 

それで恐らく娘さんとしばらく話終えた後、

一旦直接会って話してよ、と言われた。

 

それでその流れのまま、着いてきて!

と言われたので着いて行くと

マンションに案内された。

 

すると、

マンションの住人らしき人がマンションロビー付近を掃除していた。

 

その人が、僕とおば様を見るなり

 

 

[まぁ、また今度は違う子を連れてきたんかい。お兄さん、この女の言う事なんかほんまに聞いたらあかん、はよ帰り。]

 

的な事を言い始めた。

すると前を歩いていたおば様は

 

「ちょっと、ほんまに余計な事言わんといて。」

 

と、少し怒った。

まぁそもそもこの時点で何かおかしい

 

部屋の前に着いて、不信感が凄かった僕は、中に入らず玄関先で話をする事にした。

中には娘さんらしき中学生くらいの子がいた。

 

おば様

「あいさつ。」

 

「うん。こんにちは。」

 

『こんにちは』

 

娘「○○です。○歳です。」

 

僕は

この家族なんかようわからんけどアカンやつやと思った

 

マンションに入る時の

隣人達の注意も話してる感じも含めて

なんか気味が悪い感じがした。

 

娘「時間とか全部合わせます。お願いします。」

 

僕『うーん、ちなみに音楽は好き?』

 

娘「はい、音楽は割と…」

 

おば「めっちゃくちゃ好きやんな?!?!?!?!?!?!」

 

おば「な?!?!?!?!?」

 

娘「めっちゃくちゃ好きです!」

 

僕『ギターは?好き?』

 

おば「好きやんな?!?!?!?頑張って練習してるもんな?!?!?!」

 

娘「好きです」

 

おば様の圧が凄すぎて、娘さんが全部言わされてる感が半端無い。

 

 

僕『おばちゃん、やっぱ帰ります、なんとなく僕に出来る事無さそうな気がしたんで。』

 

おば「え、ちょっと!待って!お願い!待って!」

 

僕『ごめんな。』

 

娘「 …」

 

 

 

帰り道、

おば様が後をつけてきてるのがわかった。

しかも皮肉な事におば様のマンションと

僕の住んでるマンションが近かった。

 

 

 

続く!!!!!